明日を信じる者へ (To Believers in Tomorrow)

This reading was recorded by Alessandro Mistrorigo for Phonodia at Villa del Grumello in Como, Italy, the 9th of May, 2015, during the “Europa in Versi” Poetry Festival organized by “La Casa della Poesia di Como“. Special thanks to Laura Garavaglia.

Read by Taeko Uemura on 9 May 2015

明日を信じる者へ (To Believers in Tomorrow)

神を信じる者でなかったとしても
永遠というものを
つかみとることができない者だとしても
何千億年も前の記憶を
未来に奏でる曲に託して
無念の涙を越えて
迷宮の露地に翻弄されることなく
明日を信じる者に
祈らずにいられない

それは
自然の理の中で
その暴走に突き落とされた世界でも
夜明とともに
大空に羽ばたく鳥たちの声を信じて
明日に歌い続ける中でこそ
視えてくる真実があることを
祈らずはいられない

どんな過酷な条件でも
季節の流れを
光で受けとめ
木々に新しい芽をふきこみ
枝々に咲かせる明日の花に
祈らずにはいられない

遠くアンドロメダ星群まで続く
宇宙の蘇生
ブラックボックスからはぢけ出た因果として
大いなる意志を持っても
又持たなくても
時間と空間に
一瞬の透明な光を
求める明日に
祈らずにはいられない

神を信じる者でなかったとしても
闇の中から這い出し
明日を信じる者に
祈らずにはいられない

from To a Serendipity Muse (Kyoto: Japan Universal Poets Association, 2013).

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