2008

ギタリスト (Guitarist)

無音の震音(トレモロ)が聴こえるかい。

アマリア、もう哀しい唄を歌わずともよい。
ここにはだれもいない。
わたしもギターは置いてきた。

アマリア、もう失くした夢を嘆かずともよい。
おまえ独りではない。
ほら、わたしがいる。

アマリア、わたしに何でも望んでおくれ。
おまえを誰よりも良く知っている。
おまえがそうであるように。

聴こえるかい。
わたしたちのこころに同じ旋律が流れている。
たとえおまえが歌わずとも。
わたしがギターを伴わずとも。

ファド (Fado)

大航海の洋上、
リスボンを振り返るものは誰もない。
魂はすでに喜望峰にあるから。

裏町の一隅で
「朝な夕な行き来する
漁りの舟が妬ましい」
とファドを唄うのは一人の女。

それを聴いて涙するのも
もう一人の女。

雨の昼下り、
寄せ引く波のように
愛された記憶が女の現今(いま)を洗う。

ファド―待ち女のための
ポルトガル情唄(うた)。

ペガサス (Pegasus)

これではない。
これはあの波ではない。
至福へ導き
私を滅ぼす波ではない。

これでもない。
これもあの波ではない。
虚しさを閃光で充たす
無上の波ではない。

待たれるのは
大洋の彼方から駆けてくる
大うねりの波頭、
幻の白馬。

待たれるのは
生命の海から
無窮の宇宙(そら)へ
翔ぶというペガサス

蓮 (Lotus)

泥から生まれたというのに、すっくと立つ誇り高い御身。その逞しい茎は地上よりまっすぐ伸び、水の上に届く。そのひろやかな葉は、水に支えられて浮かび、小さな露を遊ばせ大きな露を水へ返そうとゆるやかに揺れている。

蓮よ。あなたを愛しいなんてとても言えない。花なのに、あなたを拝したく思う。
朝、未明。静けさがひときわ張りつめる瞬間に、あなたは輝かれるから。

蓮よ。あなたを悲しそうなんてとても言えない。花なのに、あなたを信じたく思う。
タ、薄明。静けさがひととき安堵する時間に、あなたはほほ笑まれるから。

たった4日間の命のあと・・・・
やがて時がくれば、泥の中で厳しく他者を退けておられたあなたは、もういい、もう十分だと思われたら、眠るようにまるで端々から溶け、泥そのものになられる。

あなたにお暇(いとま)は言えない私は、いつまでも光る泥を見つめて佇んでいる。そして水底を思う。輪廻。再び生きる準備を果たしているあなたと再びまみえるその日を。

涙のワジ (Wadi of Tears)

風が泣いている。
オアシスに刻まれている筋は
涸谷(ワジ)だ。

風が巻いている。
金色の太陽に蔭るのは
涸谷(ワジ)だ。

河が流れていた
遠い昔。
今は砂が砂を食む。

水よ、一粒の水よ。
草よ、一本の草よ。
生きとし生けるものよ。

「失った時は戻らない」
地球のつぶやきを耳に、
わたしは涙の跡を見る。

海女 (Woman Diver)

波よりも怖いのは
心の弱さだ。

空を蹴れ!
深く深く潜るために。

片手に余る獲物のために
命は担保されている。

篭では赤子が泣いている。

地を蹴れ!
早く早く浮かぶために。

片手に余る獲物のために
命は担保されている。

夫が舟で待っている。

長く長く磯笛を鳴らせ。
そなたの肺を潰さぬように。

Per sfrontati paggi

Per sfrontati paggi,
sbocco dissanguato di spelonca,
emersi al chiaro dei vivi
e per ustione di raggi
furono sberleffi e strilli
da macchie di polpa
sanguinosa di mirtilli.
Così mi inquisirono i declivi,
larva monca
e implacabile
come la vergogna della colpa
e il giudizio della fine.

Fra i sussurri del crinale
per sospetto, per paura
senza remissione
io, nume di condanna e tortura,
vedevo assieparsi a tribunale
occhi a perdizione.
E, disorbitato male,
là, fuori dall'antro senza ombre
la mia morte consumata
tra promiscue tenebre,
la mia morte impallidita
impietrì il sole.

Ah! precipitò il mio Dio

Ah! precipitò il mio Dio
con l'aquila d'argento,
avviato addio
lungo questo camino
capovolto, contorto
e senza fumo.

A filo d'erba il sibilare
della sentenza corta
e meglio non capire
prima che morta
la mia carne come di vacca
infetta fosse intronato bagliore.

Eppure come là i pini e il cielo...
rovente crepitìo, la lingua
qui colpa inalienabile,
non quella immane
che mi s'inceppò in bocca
come arma in crampi di gelo.

Assidua sanguisuga
e inestinguibile
per fumo di camino carne
arsa dissetava ire
sulle mie vene,
su quelle d'avvenire.

Tek Başınalık

Ben tek başına ne yapabilirim
Diye düşündü biri
Ve hiçbirşey yapmamaya karar verdi

Ben tek başına ne yapabilirim
Diye düşündü bir öteki
Ve yalnızlığının kuytuluğuna çekildi

Ben tek başına ne yapabilirim
Diye düşündü bir üçüncü
Ve tek başına düşünmeyi sürdürdü

Ben tek başına ne yapabilirim
Diye düşündü yüzbinler
Ve tek başınalıklarını sürdürdüler

Ben tek başına ne yapabilirim
Diye düşündü milyonlar
Milyonlarcaydılar

Ve tek başınaydılar
Bu arada birileri
Onlar adına
Karar vermekteydi

Tek başına olduklarını sananlar
Topluca ortadan kaldırıldılar....

Bir Mavi Çiçek

Önce top mermileriyle dövüldü alan
Tarandı sonra mitralyözlerle
Sonra boğaz boğaza dövüşüldü
Ve sonra usulca indi gece

BİR MAVİ ÇİÇEK KALMIŞTI SADECE
AMA YOKTU KOKLAYACAK KİMSE

Sabaha karşı dindi iniltiler
Yan yana, üst üste yığılı ölüler
Ağaçlar devrilmiş, kavrulmuş çimenler
Boğulmuş yaşayan ne varsa bu yerde

BİR MAVİ ÇİÇEK KALMIŞTI SADECE
AMA YOKTU KOKLAYACAK KİMSE

O sabah yine maviydi gökyüzü
Başladı az sonra kuşların türküsü
Sabah rüzgarı ne bilsin ölümü
Esti durdu kırlarda keyfince

BİR MAVİ ÇİÇEK KALMIŞTI SADECE
AMA YOKTU KOKLAYACAK KİMSE